なぜ性暴力に遭った方に教育機関が対応する必要があるのか
1)たくさんの子どもが性暴力に遭っています

 

日本性科学情報センターがまとめた「子どもと家族の心と健康」調査報告書によると、小学6年生までに、

・6.4人に1人の女子

・17.4人に1人の男子

が性虐待に遭っている、という結果が出ています。

 

日本性教育協会が発行している『「若者の性」白書』では、性被害経験をたずねています。
2005年の調査によると、中学生が性被害に遭った割合は以下の通りです。

 

「言葉による性的からかい」  女子:18.1%  男子:19.1%

「身体をじろじろ見られた」    女子:17.7%   男子:  4.1%

「痴漢被害」                     女子:  9.1%   男子:  1.4%

「露出行為被害」                女子:  9.7%   男子:  1.7%

「性的誘惑」                       女子:  7.5%   男子:  4.5%

「性的行為の強要」              女子:  2.6%   男子:  1.3%

 

女子だけでなく男子も性暴力に遭っています。
親とともに子どもの近くにいる教育機関の皆様が、対応する必要があります。

 

 

2)子どもの性暴力の相談は年間1,600件にのぼります

 

児童相談所では、子どもへの虐待に対応しています。このうち性暴力について、全国児童相談所長会が、「全国児童相談所における子どもの性暴力被害事例(平成23年度)」を公表しました。

2012年度に児童相談所が対応した性暴力の子どもは1,614人。
女子が1,419人、男子が182人(一部性別無回答)と、男子も性暴力に遭っていました。
年齢は、小学生576人、3歳~就学前164人、0~2歳44人と、小学生以下にも対応しています。

そして法の不備も明らかになっています。児童虐待防止法では、「両親や養育に当たる監護者」からの被害を「児童虐待」と定めています。このため、加害者(疑いを含む)が、実父(455人)、母親の内縁の夫(119人)、実母(99人)などは対応できまが、きょうだいから性暴力に遭っている子ども(191人)などは、直接的には児童虐待防止法の統計に入りません。保護された施設の子ども等が加害者(174人)という場合もあります。

大人から性暴力に遭っている場合、大人が子どもの異変に気づくことが、子どもの安全を守るために不可欠です。
子どもにから信頼される大人としての、教育機関の対応が求められています。




XE Login