性暴力とは
性暴力に関するデータ
(1) 性暴力件数

「強姦」と「強制わいせつ」の件数は、以下のとおりです。



出典:平成29年度犯罪白書

2016年の強姦件数は989件、強制わいせつ件数は6,188件となっています。 ただ、これはあくまで警察に届け出た件数です。 法務省の調査では、性暴力に遭い、被害を届け出る女性は、わずか18.5%というデータがあります(法務総合研究所「第4回犯罪被害実態(暗数)調査」より)。 これに当てはめると、強かんは5,346件、強制わいせつは33,449件、合わせれば38,795件になります。1日あたりに換算すると、強かんは15件、強制わいせつは92件起きていることになります。



(2) 配偶者等からの暴力件数

配偶者等からの暴力件数は、以下の通りです。



出典:「平成28年中のストーカー事案及び配偶者からの暴力事案の対応状況について」

2016年に、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」に基づき、全国の警察が認知した、配偶者などからの暴力(DV)は、69,908件でした。前年比111%増で、13年連続、過去最悪を更新しています。
さらに、他法令によるDVの検挙も、法施行後最多となっています。殺人も既遂・未遂を合わせて102件発生しており、3.6日に1人が、DVで命の危機にさらされていることになります。

そしてストーカーへの対応状況は、以下の通りです。


出典:「平成28年中のストーカー事案及び配偶者からの暴力事案の対応状況について」

2016年に、「ストーカー行為等の規制等に関する法律」に基づき、全国の警察が認知したストーカー件数は、22,737件でした。殺人も、既遂・未遂を合わせて12件発生しています。


性的虐待の対応状況は、以下の通りです。


出典:『福祉行政報告例』

2016年度に「児童虐待防止法」に基づき、全国の児童相談所に相談のあった性的虐待件数は、1,521件でした。
性的虐待には、強制性交等、「刑法」の性犯罪に該当する行為が含まれています。しかし、「児童虐待防止法」に基づき対応するため、加害者は処罰されません。



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出典:平成22年3月17日「第7回21世紀成年者縦断調査(国民の生活に関する継続調査)」

調査では、夫と妻の「子どもが欲しい」という考えと、子どもを授かる割合について、明らかにしています。 6年前に、夫、妻とも「子どもが欲しい」と考えていた夫婦のうち、実際に子どもが生まれた夫婦は68.3%でした。一方で、妻が「欲しくない」と思っていても、夫が「欲しい」と24.1%で、夫が「欲しくない」と思っていても、妻が「欲しい」と11.6%で、子どもが生まれていました。つまり、「子どもが欲しくない」と思っていても、子どもが生まれた夫婦がいることになります。そこには望まない性行為、性暴力が存在しています。

また、人工妊娠中絶件数からも、望まない性行為が行われていることが分かります。
2014年の出生、死産、周産期死亡、中絶の件数は、以下の通りです。

出典:
出生数・死産数・周産期死亡数『人口動態統計の年推計』 
中絶数『衛生行政報告例』

※『人口動態統計』は年集計、『衛生行政報告例』は年度集計です
 2014年に命を授かったのは1,212,718人。
 そのうちこの世に生まれてきたのは、82.7%。
 中絶により生まれてこなかったのは、15.0%でした。


(3) 「性暴力被害発生場所」ならびに「被害者と加害者の面識」
「強姦」と「強制わいせつ」の発生場所は、以下のとおりです。

出典:平成18年度犯罪白書 p.237 より




出典:平成18年度犯罪白書 p.238 より


強姦は半数以上が住宅内で起こっています。そして約20%の被害者が、加害者と「面識あり」と回答しています。さらには「親族」という回答もあります。本来安心して過ごす場であるはず自宅で、知っている人から暴力を振るわれたら、これまでと変わらない場所で、身近な人との信頼関係の中で暮らし続けることは、とても難しくなってしまいます。
一方強制わいせつは屋外(道路上、駐車場、空き地、都市公園等)での発生が多くなっています。そして約90%の被害者が、加害者と「面識なし」と回答しています。わいせつ被害にあった後、これまで通っていた道を歩けなくなったり、外出ができなくなったりするのは、「いつ、どこで、同様の被害に遭うか分からない」という恐怖が沸き起こるからです。
このように性暴力は、暴力に遭った時だけでなく、その後の生活にも、とても深刻な影響を及ぼすことが分かります。

この数字を裏付けるものとして、内閣府3年に1度行っている「男女間における暴力に関する調査」があります。




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