しあわせなみだの活動

事業案内

「しあわせなみだ」が取り込む「性暴力被害ゼロ」
特定非営利活動法人「しあわせなみだ」は、2047年までに性暴力をゼロにすることを目的に、活動しています。

活動内容

しあわせなみだでは、性暴力をなくすために、3つの柱のもと、事業に取り組んでいます。

1) Cheering Tears
性暴力等に遭った方を応援する事業です
・施設で暮らす女性・子どもを対象とした自活応援講座
・性暴力当事者のピアサポート・グループ「Tear’s Cafe」(休止中)
・パートナーが性被害にあった男性の会「寅さんのなみだ」
・ウェブサイトを通じた、性暴力ゼロに関する情報のプラットフォーム構築
・性暴力被害者支援情報マッチングシステム「サイレント・ティアー」(2018年4月まで)

2) Beautiful Tears
性暴力等に遭った方を美容の力で輝かせる事業です。
・一人で暮らすことが難しい女性・子どもをヘアサロンのカットモデルとして紹介
・施設で暮らす女性を対象としたメーク講座

3) Revolutionary Tears
性暴力ゼロを実現するために、社会に働きかける事業です。
障がい児者への性暴力撲滅啓発キャンペーン「ブリッジングプロジェクト~Bridging the Gap~」
・自治体・公的機関・施設職員等に対する性暴力ゼロ研修・講演
・性暴力撲滅啓発に向けた情報発信
 メールニュース「Tear’s Letter」
 ブログ
 ブクログ「しあわせなみだの本棚」
・行政への意見提出

活動内容

1)やることは性暴力そのものへのケアだけではない

性暴力で負った心身の傷をケアするだけでなく、今後の人生をしあわせで健康に生きられるための情報・支援提供を手掛けることが特徴です。

【Cheering Tears】
性暴力という出来事と対峙し、自分の人生に位置づけることを応援する事業です。対峙する前は、「性暴力に遭わなかった人生」と「今の人生」を比較し、その違いを「悪かったこと」としか認識できません。でも、対峙できると、「性暴力に遭わなかった人生」と「今の人生」を比較する必要がないことに気づきます。「今の人生」は「かけがえのない素晴らしい人生」であり、他の誰でもない、自分が主人公となり、生きていくことができるようになります。

【Beautiful Tears】
性暴力に遭うと、そこだけにスポットライトが当たりがちです。でも、実際は、性暴力に遭う前に生きてきた道のりがあり、性暴力の後にも、長い人生があります。性暴力等の困難によって、人生が終わるわけではないのです。これからの長い人生を歩んでいくために、自分に自信を持ち、輝いて欲しい、幸せに生きて欲しい。「Beautiful Tears」は、美容の力で、これからの人生を輝かせるきっかけをつくります。

【Revolutionary Tears】
性暴力は、それを許す社会構造が存在するために、起こります。性別、人種、国籍、宗教、年齢、経済力、体力等といった要素が「性的支配」を可能にしています(例えば、「女は従順であるものだ」「子どもは大人のどんな言うこともきかなければならない」といった考え方は、「従わない女や子どもの力による支配」につながります)。これらは社会に当たり前のように浸透しているので、その力関係に気づくことがとても難しいです。性暴力の背景にある社会構造に働きかけ、性暴力を許さない風土を醸成します。



2)対象は性暴力に遭った方だけではない


性暴力に遭った方だけでなく、身近な人が被害に遭った方、公的機関・教育機関の方、性暴力被害をゼロにしたい方に対する情報・支援提供を手掛けることが特徴です。

【身近な人が被害に遭った方】
身近な人が被害に遭った方は、被害に遭われた方に対して、様々な感情が湧きあがります。それは、身近な人が被害に遭った方も、性暴力加害者から影響を受ける「被害者」だからです。メッセージを発信することで、自身も被害者であることに気づき、今後被害に遭われた方、そして自身とどう向き合っていくかを考えるきっかけをつくります。そして、被害に遭われた方への支えになることを応援します。

【公的機関】
性暴力被害に遭われた方が最初に向かうのが、公的機関(警察・自治体)です。被害に遭われた方が心の傷を乗り越える上で、公的機関がどれだけ適切かつ迅速に対応できるかが、大きく影響します。公的機関に働きかけることは、性暴力被害者へのよりよい対応を促すだけでなく、「公が本気で性暴力ゼロに取り組んでいる」ことを広く伝え、性に暴力を振るう人への抑止力につながります。

【教育機関】
性に暴力を振るう人は、それが人権侵害であることに気づいていません。また被害に遭われた方は、「加害者によって人権を侵害された」にも関わらず、「人権を侵害された自分」を責めてしまいがちです。教育機関(小中学校・高校・専門学校・大学)の先生から子どもたちに、「性」そして「生」の大切さを伝えることは、互いを尊重し、他人への偏見や差別意識をなくすことにつながります。「性」そして「生」に対する正しい知識は、「性暴力はあってはならない」という考えを浸透させます。

【性暴力被害をゼロにしたい方】
どんなに性暴力に遭った人を支援しても、性暴力はなくなりません。性に暴力を振るう人がゼロになれば、性暴力はなくなります。一人ひとりの性行為がすべてが愛あるものならば、性暴力はゼロになるのです。より多くの人に性暴力ゼロに関心を持ってもらうこと。”やさしさ””愛情””気遣い”を持って他人と接し、対等な関係を築くこと。”命の尊さ”や”いたわりの精神”によって、人権侵害である性暴力をなくせること。すべての人の「性」そして「生」に関わる「性暴力」が有する”関わりづらさ”を取り去り、行動できる事業を展開していきます。