Vol.7 香田千沙「なぜ性犯罪被害に遭ったか?」

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日本人女性の3人に1人が,生涯のうちに性犯罪に遭うと言われている。年間6万件ほど性犯罪は発生している。それだけ,沢山の被害者が出ている性犯罪。加害者が100%悪いのは確かだが,なぜ性犯罪に遭うのか?性犯罪に遭わない人と遭う人で,何か差があるのか?そのような研究の中で,性犯罪被害者はなぜか育った家庭環境が悪い人が多い,という結果が出ている。なぜ、性犯罪被害者は家庭環境が悪い、特に父親との関係が悪い人が圧倒的に多いのか?様々な人が様々な原因を考えているそうだ。その原因について,いくつか想定してみたい。

1.悪い家庭環境が子どもの脳・心理へダメージを与える

ある方は、家庭環境が悪い(虐待や酒乱など)だと、常に子供は危険にさらされているので、子供の脳のどこかが萎縮してしまい、そのため抵抗力がなく危険を察知しにくくなる、というようなことをおっしゃっていた。私もそれは一理あると思っている。というのも、子供は悪い家庭環境にいると、常に危険な中に身を置いているので、「安全・安心」というものが分からないからだ。だから、普通の人が危険と感じても、いつも危険な環境にいる子供は、違和感なく近づいてしまう。また、子供にとっては、どんなに悪い親でも、親の保護なしにはご飯も食べられないし生きていけない。なので、子供はどんなに悪い自分を傷つける危険な親でも、親に好かれようと努力する。その結果、悪い性犯罪者でも、危険でも逃れられない、という心理が働いてしまうのではないかと思う。

2.自分の感情や直感を押し殺す環境

家庭環境が悪いと,常に危険な状態の中にいて,子どもは本当は悲しい・怖い・苦しい・辛いといった感情を押し殺してしまい,無視してしまうようになる。本当は感じることが大事だが,家庭環境が悪いと、自分の感情に従って抵抗できない。子どもは1人で生きていけないし,家庭から逃れることが出来ない。だから,自分が我慢しようとする。また,子どもはどんな家族でも愛したいという欲求があるので,自分の感情に嘘をついて蓋をして,自分の感情を見ぬフリをしてしまう。本当の感情を感じると辛いので,だんだん自分の感情に鈍くなる。そうすると,自分の感情や直感が「なんか嫌な感じがする」と予感を察しても,素直に従うことが出来ない。むしろ,親に「~しなければならない」と教えられた場合は,悪い予感よりも,頭で思考して動こうとする。その結果,危険を察知し逃げにくくなる。 親や大人が支配的だと、親の顏色を常に伺い、親にどんなに嫌な事をされても抵抗させてもらえない・嫌だと言わせてもらえない、嫌だと言うと怒られるような環境だと、家庭以外でもどんなに嫌な目に遭っても、「嫌だ」と言い抵抗する事が出来なくなってしまう。そのため、性犯罪に遭いやすくなってしまう。また,家庭環境が悪いと自己評価が低くなる。自分の感情を無視した状態というのは,自分への愛と信頼が少ない状態なので,悪に付け込まれやすくなる。

3.波動の宇宙の法則

心理学やスピリチュアルな法則や因果応報や先祖の因縁など色々勉強してきて、気づいたことがある。それは、「攻撃心を持っていると攻撃される」という宇宙の法則だ。家庭環境が悪い人は、親へ怒りや憎しみ、絶望,悲しみなどを感じていると思う。本人は気づいてなくても、無意識のうちに感じている。すると、無意識のうちに、上司など親と似たような立場の人へ反発したり、ネガティブな感情を持つ。特に、父親と関係の悪い娘は、男性に対して知らず知らずに不信感や攻撃心を持っている。すると、その攻撃心を察した全然関係ない悪い男性が、女性を性犯罪という形で攻撃する。それは、スピリチュアルでいう一種の念や波動かもしれない。家庭環境により攻撃心や怒りというネガティブな念を放っているので、それが自分に返ってきてしまうのだ。「自分の放ったものが返ってくる」という、宇宙の法則だ。だから、ひたすらネガティブな感情を吐き出し癒して解消していくことが大事だ。

また、辛い中だが、もう被害に遭わないためにも「感謝する」習慣を持つことだ。とても辛い環境でも今日まで無事生きてこれたこと、日常を送れてきたことに感謝する。私は性犯罪被害に遭って生き地獄のような人生を送って、今まで何気なく普通に過ごせた日常がいかに奇跡だったか、有り難いことだったか、分かった。心から感謝を思えなくても「ありがとう」と常に年中唱えてみよう。お守りのように毎日何百回も。すると、そのプラスの言霊が波動となって、良いことが返ってくるようになると思う。「自分の放ったものが返ってくる」という、宇宙の法則をプラスに生かすのだ。こうやって、ネガティブ感情を消化して、本当に感謝出来るようになった時、それこそが最高の癒しであり回復法だ。感謝は、病気にも大変効果があるという。怒りやネガティブな感情は、自分の細胞を破壊し、自分を病気にして、自分を苦しめる。


4.引き寄せの法則 

家庭環境が悪い子は、虐待を受けたり存在を否定されたり、尊重されず認められなかったりと、十分愛されるという経験が少ないため、自分がありのままで愛される存在だと思えない。そして、無意識のうちに「私が悪い子だから叱られるんだ」とか、「私は愛されない存在なんだ」とか、「私は幸せになってはいけない」という思いを抱いてしまう。するとそれが間違えた罪悪感になり、自分を責めるようになる。そのような罪悪感を抱えていると、自分に罰を与えるような出来事を引き寄せる。不幸になることで償おうとし、無意識のうちに不幸な出来事を引き起こす。その結果の一つが、性犯罪被害である。

5.性犯罪被害に遭う見えないメリット

どこからどうみても不幸な出来事でも、ある面では本人も気づかないメリットがある場合がある。そのため、無意識に引き寄せている場合がある。

性犯罪という不幸な目に遭うことで親の愛や心配や同情を得ようとしたり、また逆に親への当てつけとして「親のせいで私はこんな不幸な目に遭ったんだ」と見せつけるため、復讐の手段として自分が不幸になる場合もある。子の不幸は親の最大の苦しみである。それを無意識のうちに、自分が不幸になることで親を苦しめようとする。また親へ罪悪感を持たせ、親をコントロールし復讐したいという無意識の思いもある。

6.魂の成長のため 

これはかなりスピリチュアル的な考え方だが,どの家庭に生まれるかを決めたのは自分,どんな人生を送って何を学ぶかもあらかじめ設定して生まれてくると言う。そうすると,性犯罪被害も例外ではなく,何か自分が学ぶための意味があって,起こったのかもしれない。前世があるとしたら,なんらかのカルマがあったのかもしれないし,乗り越えて魂が成長するために必要な経験だったのかもしれない。自分がこの辛い経験から何を学ぶか,自分が更に学んで成長して幸せになるために,辛い経験があったのかもしれない。

色んな原因が考えられるが,私は愛やゆるしを勉強するために、こういった被害に遭ったのかなと思った。

とても辛いことだし,性犯罪を許すことは出来ない。しかし何故性犯罪に遭ったのか,その原因を考え変えていくことで,幸せへのヒントも隠れているかもしれない。

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