【被害者支援サービスにおける倫理】


アメリカ合衆国司法省司法プログラム局犯罪被害者対策室が作成した「被害者支援サービスにおける倫理」マニュアルの日本語翻訳版が、公開されました。
横浜市男女共同参画推進協会が、性犯罪被害者支援に取り組む民間ネットワーク組織「StaRTかながわ」の準備を進める中で、翻訳が実現しました。

【「被害者支援サービスにおける倫理」マニュアル日本語翻訳版公開ページはこちらです】

例えばこんな事例が掲載されています。
・薬物依存症のDV被害者が、自身の被害を語らず、病院に提出する書類が作成できない
・ギャング団に所属する恋人からの暴力に遭い、ケガをした女性の支援を依頼される
・性犯罪裁判が進む中で、被害者が、自身の過去の性体験を隠していたことが分かった
・夫からのひどい性暴力に遭っているが、一向に別れようとしない女性への介入を検討する
・親から性虐待に遭い、カウンセリングに通った女性が、セラピストと性的な関係になり、カウンセリングに不信を抱いている。
   その女性に、再びカウンセリングに通うよう促す

こうした事例1つひとつについて、「倫理基準」「考慮すべきポイント」「選択した行動」「今後どうすればよいか」を考えられるようになっています。

「性暴力当事者を支援する」ことは、自身の性や生に対する価値観を問われることです。
性暴力当事者に対する否定的な価値観は、支援現場のどこかで必ず現れます。
その言動が、当事者への二次被害(支援により当事者が心身に深い傷を負う)にもつながっています。

性や生に対する価値観は、それぞれが生まれ育ってきた中で、培われてきたものです。 そう簡単に変えられるものではありません。
しかし、性暴力当事者に接する機会のある専門職においては、その価値観を変える努力が求められます。

性暴力当事者に接する職種の皆さんに、是非取り組んでほしいです。




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