Vol.2 山田齊(弁護士)

〔性暴力被害者への想い・メッセージ〕

被害の証拠がないからと、訴訟を起こすことをあきらめる被害者が多いですが、証拠は必ずあります。

被害者の精神状態に、必ず被害の痕跡が残っているし、その他の証拠もあります。

性暴力について、加害者は、「被害者の同意のうえの行為であった」と主張することが多くみられます。

しかし、被害後の被害者の精神状態(PTSD)は、性暴力被害によって強度の恐怖を感じたためにひきおこされているので、PTSDを発症したことを主張・立証することにより、同意があったことは否定できます。

その他被害状況の具体的な客観的事実も証拠となります。

こうした方法によって、私は、性暴力被害者の加害者に対する損害賠償請求事件で、10件以上の勝訴判決又は勝訴的和解を得ることができました。

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